アミノ酸シャンプーの特徴

私たちの開発したアミノ酸シャンプー「アロマのやさしさ」は、植物由来のアミノ酸洗浄成分を中心に作られたシャンプーです。では、「アミノ酸洗浄成分」とは一体どういったものなのでしょうか?何故頭皮に優しいのでしょうか?他の洗浄成分と何が違うのでしょうか?

この疑問にお答えするには、まずシャンプーの「洗浄成分」がどのようにして頭皮の汚れを落とすのか、その仕組みからご説明する必要があります。 少し長くなりますが、アミノ酸洗浄成分の良さがよく判るお話ですので、是非お付き合いください。

洗浄成分はなぜ汚れを落とすことができるの?

私たちの頭皮や髪の毛には皮脂などの汚れが時間とともに蓄積していきます。皮脂汚れは油分からできていますので、私たちが体験からも知っているように水やお湯で洗っただけではほとんど取り除くことができません。「水」と「油」がお互いに溶け合わないためです。

油が水などの他の液体と溶け合わない状態は、日常では料理の時に見かけることがあると思います。例えばオリーブオイル等の植物油とお酢を混ぜても、器の中で分離してお互いに溶け合いません。ところが、そこに卵の黄身を加えるとどうなるでしょう?それまで溶け合わなかったお酢と油はお互いに溶け合って、フワフワの「マヨネーズ」に変化します。

これは、卵の中の「レシチン(リン脂質)」という成分が油と酢をくっ付けて一体にしてくれたからです(この現象を「乳化」と呼びます)。油とお酢を乳化させる働きを持ったレシチンの分子を分かり易く絵にすると以下のようなイメージになります。

レシチン(リン脂質)

この絵の通り、卵に含まれる「レシチン」は手を2つ持っています。1つは「油」を掴むことのできる手で、もう1つは「お酢」を掴むことのできる手です。レシチンはお酢と油をそれぞれの手でしっかり掴んで結び付けてくれます。その結果、そのままでは器の中で上下に分離してしまう油とお酢も、ちゃんとお互いに溶け合って「マヨネーズ」になってくれるのです。

レシチンはお酢と油を結び付けてくれる

頭皮や髪の汚れ(油分)を洗い流したい時にも、このマヨネーズ内の「レシチン」のように水と油の両方を掴んで、くっ付け合わせることのできる物質が必要です。「汚れ(油分)」を「水」にくっ付けることができれば、シャワーの水流で洗い流すことができるからです。このマヨネーズの「卵(レシチン)」と同じ役割をはたしてくれるのが「洗浄成分」なのです。「洗浄成分」もレシチンと同じように、「油」を掴むことのできる手(親油基)と「水」を掴むことのできる手(親水基)の2つを持っています。

洗浄成分

シャンプーで頭を洗っている時、洗浄成分は片手で汚れ(油分)を掴み、もう一方の手で水を掴んで汚れを水の中に引き込んで溶かしてしまうのです。これを分かりやすく絵にすると以下のようなイメージになります。このように洗浄成分に掴み取られた汚れは水と一緒に流れていって、再び頭皮や毛髪にくっ付くことはできません(清浄・分散作用)。これがシャンプーの中の洗浄成分が汚れを落とす仕組みです。

シャンプー中の洗浄成分が汚れを落とす仕組み

何故アミノ酸系洗浄成分は頭皮と髪に優しいの? 洗浄成分の種類による違い

シャンプーにはいろいろな種類の洗浄成分がありますが、この汚れを落とす仕組みは全ての洗浄成分に共通するものです。 では、アミノ酸を原料にしたアミノ酸系洗浄成分は他の洗浄成分と比べて何が違うのでしょうか?
沢山の違いがありますが、

大きな違いを簡単に表現すると「手の長さ」です。

アミノ酸洗浄成分は他の成分に比べると手がとても短いのです。 一般的な市販のシャンプーの大半に使われている「硫酸系」「スルホン酸系」の洗浄成分と「アミノ酸系」洗浄成分を大雑把に比較すると、アミノ酸系成分は手の長さが半分ぐらいです。この違いを分かり易く絵にすると以下のようなイメージになります。

洗浄力は「硫酸系・スルホン酸系」が大、「アミノ酸系」は優しい

では、何故手が短いと頭皮に優しいのでしょうか?

私たちの頭皮は保湿因子(NMFとセラミド)と呼ばれるものでおおわれています。保湿因子は頭皮を乾燥や外界からの刺激から保護する大切なものです。この保湿因子を正常に保つことが頭皮の健康を守る上でとても重要です。

ところが、手の長い洗浄成分はシャンプーの際に汚れだけでなく、どうしても保湿因子を一緒に掴みとってしまいます。手が長ければ長いほど油分を掴む力が強力になるからです。

「硫酸系・スルホン酸系」は保湿因子が流出

このため、「硫酸系」「スルホン酸系」の洗浄成分でシャンプーをすると、保湿因子が流出してしまいます。一度流出した頭皮の保湿因子は、元に戻るまでに5~6日かかると言われています。 手の長い洗浄成分を毎日のシャンプーで使っていると、常に頭皮の保湿因子が不足し無防備で露出した状態が続くことになります。これは、もちろん頭皮の健康にとって良い状態ではありません。

一方で、アミノ酸洗浄成はとても手が短く、油分を掴む力が穏やかなため、シャンプーの際に頭皮の保湿因子を大量に流出させてしまうようなことはありません。

このように他の成分と比べて手(親水基・親油基)の構造に大きな違いがあることが、アミノ酸洗浄成分が頭皮に優しい成分となっている大きな理由の一つです。

アミノ酸洗浄成分の利点 洗浄成分自体に髪を保湿する働き

では、この手の短いアミノ酸洗浄成分はどのような構造になっているのでしょう?「アロマのやさしさ」が主成分として使っているアミノ酸洗浄成分の「ココイルグルタミン酸」を例にして説明してみましょう。

ココイルグルタミン酸もやはり水をつかむ手(親水基)と油をつかむ手(親油基)の2つの手があります。ココイルグルタミン酸の場合、水をつかむ手は「ココイル」と呼ばれる部分で、主にヤシ油由来の成分から作られています。一方、油をつかむ手はアミノ酸の一種「グルタミン酸」から作られています。

ココイルグルタミン酸

グルタミン酸は、昆布に含まれる旨味成分として知られるアミノ酸の一種ですが、昆布以外にも大豆、チーズ、しいたけ、ゴマなど様々な健康的な食品に多く含まれている成分です。グルタミン酸は食べても健康によい成分ですが、お肌や髪を保湿して乾燥から守る優れた働きがあります。

アミノ酸洗浄成分のこの働きの最大の利点は、高濃度かつ適切なバランスで配合すれば、いわゆるコーティング剤(低分子性カチオン活性剤)を配合しなくても髪がしっとり仕上がるシャンプーを作ることができる点です(※注)。

市販の多くのシャンプーの中には低分子性カチオン活性剤と呼ばれるコーティング成分が配合されています。低分子性カチオン活性剤は髪に吸着して即効的に表面がしっとししたように感じさせてくれるものです。ところがシャンプーやトリートメントに一般的に使用される成分の中で、頭皮に最も深いダメージを与えるのがこの低分子性カチオン活性剤なのです。低分子性カチオン活性剤も髪にだけつけて頭皮には触れないように使用できるなら問題ない成分ですが、シャンプーに配合されていればそれは不可能です。

手(親水基・親油基)の短さと共に「アミノ酸洗浄成分」が頭皮に優しい成分である2番目の理由は、この「コーティング成分」の配合せずにシャンプーを作ることを可能にしてくれる点にあります。

このような他の成分にはない優れた特長を備えているのが「アミノ酸洗浄成分」です。アミノ酸洗浄成分は頭皮と髪の健康を長期的な視点で考えた場合、最も優れた洗浄成分と言うことができます。

(※注)但し、「アミノ酸シャンプー」という言葉には、現時点では法的な定義があるわけではない点に注意が必要です。「硫酸系」「スルホン酸系」の洗浄成分を主成分として使ったシャンプーであっても、「アミノ酸洗浄成分」が一部配合されてれば「アミノ酸シャンプー」として販売することは法的に可能です。実際にそのようなシャンプーが沢山売られているのが実情です。

さらには、洗浄成分の中に「アミノ洗浄成分」が一切配合されていなくても、グルタミン酸等の「アミノ酸」そのものが添加されていれば「アミノ酸シャンプー」を謳うこともできます。

こうした点では、消費者の混乱を避けるため、「アミノ酸シャンプー」という言葉に対して、何らかの明確な定義が必要ではないかという声も上がっています。

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