ノンラウリン石鹸 アロマのやさしさ開発物語

3. 「ラウリン酸」泡立ちは良くなるけれど・・・

最も多いやり方は「ラウリン酸」という成分の配合量を増やす方法です。ラウリン酸は植物油などに含まれる天然由来のもので、石けんの原料となる「脂肪酸」(※オレイン酸、リノール酸等と同じ)のひとつです。「加水分解コムギ」のようなアレルギーの心配はありません。

この「ラウリン酸」の配合量を増やすと、石鹸の泡立ちがとても良くなることが化粧品メーカーの間では広く知られています。さらには、透明石鹸の場合、石鹸の色をキレイに透き通らせることができるという利点もあります。「泡立ち」と「見た目の良さ」を簡単に実現して消費者にアピールすることが出来るので、ラウリン酸は石鹸を作る側にとってはとても便利な成分です。

ところが、ラウリン酸というのは石鹸を作る原料(脂肪酸)の中で、一番お肌への刺激性が高くなる成分なのです。アトピーの方の場合、ラウリン酸が多く配合された石鹸を使っていると症状が悪化するケースがあることが知られています。

ラウリン酸で作られた石鹸は、性質上皮膚への浸透速度がとても速く、お肌への吸着力が非常に強い性質を持つためです。ラウリン酸を使った石けんは、お肌への負担が非常に大きい石けんなのです。

この話を聞いて、「じゃあ、自分の石鹸の成分名を確認してみよう!」とパッケージを手にとった方もいるかもしれません。ですが、残念ながら石鹸の成分名を見てもラウリン酸が使われているかどうかは通常分からないのです。

「ラウリン酸」が使われていても、パッケージの成分一覧の中に通常は出てこないからです。一般的に、石鹸の成分名は「石ケン素地」とかかれていたり「○○油」といった油の名前(パーム油、オリーブ油など)で書かれています。この「石ケン素地」を作るための原料として「ラウリン酸」が使われていたり、「○○油」と書かれた油の中に、始めからラウリン酸が含まれていることがあるのです。このため、一般の消費者が成分名を見ても「ラウリン酸」が入っているかどうか分からないケースがほとんどです。

通常10%程度の割合で「ラウリン酸」が原料

泡立ちが良くなるように作られている一般的な洗顔石鹸の「石ケン素地」では、通常10%程度の割合で「ラウリン酸」が原料に使われているものが多いと言われています。

もちろん、ラウリン酸自体には「加水分解コムギ」のようなアレルギーの危険があるわけではありません。

ですが、「泡立ちの良さ」と引き換えに、アトピーの症状が悪化するような成分を使うことは、アトピーではない人のお肌にとっても良いはずはありません。

このことが最初にご紹介した「泡立ちの良い石けんを作るのは簡単です。お肌への負担は大きくなってしまいますけどね・・・」という研究員の方の言葉の意味です。

本当はお肌への負担が大きくなると知りつつ、「泡立ちを良くしておかないと売りにくくなる」がために、避けるべき成分を配合する・・・。こうした洗顔石鹸が日本には数多く販売されている状況です。

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