フケ・・・原因と対策

アミノ酸シャンプー「アロマのやさしさ」

髪やシャンプーに関する悩みの一つにフケの発生があります。フケはどのような原因で発生し、どのように対策すればよいのでしょうか?

フケは大きく分けると「乾性のフケ」「脂性のフケ」(湿性のフケ)に分かれ、それぞれ原因と対策が異なります。どちらも頭皮の角質細胞が剥がれることにより発生するものですが、 乾性のフケは皮脂が不足し、頭皮が乾燥して潤いがなくなることによって起こるのに対し、脂性のフケは皮脂が過剰に分泌され、頭皮に残ったものが変質して皮膚に炎症を起こすことが原因です。つまり同じフケでも原因が正反対ということです。

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乾性のフケと脂性のフケの見分け方

一番大きな違いは 「乾性のフケは乾いている」「脂性のフケは少し湿った感じになってる」という点ですが、これだけでは少し見分けが難しいかもしれません。以下の表の違いを参考に見分けるようにして下さい。


脂性のフケは、体質的に皮脂の分泌が過剰になりがちな男性に多いフケですが、女性でも起こらないわけではありません。


乾性のフケと脂性のフケの見分け方
乾性のフケ 脂性のフケ
頭皮・髪 乾燥がち 脂性になりがち

※油取り紙を頭皮に当てると、油がしっかり取れることが多い。夕方になると髪がべったりとなる人も。
フケの特徴 サラサラしていて、細かい。大きさは1mmぐらいの場合が多い。粉のように肩に落ちて残る。 大きさは様々だが、時に大きいフケが出る。髪や櫛にまとわりついた形で見つかることも多い。やや湿った感じがする。
頭皮以外の状態 乾燥肌の場合が多い。

※但し、頭皮とその他の部分の状態が一致していない場合もある。
顔や身体も脂性の状態であることが多く、ニキビが出やすい。

※但し、頭皮とその他の部分の状態が一致していない場合もある。

乾性のフケの原因と対策

乾性のフケは、皮脂量の不足により頭皮の水分が十分保てなくなることで起こります。皮脂量不足の原因は大きく以下の2つに分けられます。


  1. 1. 頭皮からの皮脂分泌の不足(内的要因)
  2. 2. 皮脂の分泌自体は不足していないが、外的要因で取り除かれる。(外的要因)

1.の「内部要因」を更に細かく見ると、以下のように沢山のものがあります。


  • 体質的に皮脂の分泌が元々少ない
  • ホルモンバランスの変化による皮脂分泌の減少
  • 偏った食生活
  • ストレス、睡眠不足、過労
  • 加齢による皮脂腺の活動低下
  • 冷え症、血行不良による頭皮の乾燥
  • 日焼け(紫外線)による頭皮のダメージ

対策を一言でいうと、心身共に健康的な生活を心がけるということになります。バランス良い食事を採り、よく眠り、疲れやストレスをためない生活を心がけるようにすることで「内的要因」を減らすことができます。また、紫外線に頭皮を晒さないようにすることも大切です。


一方、2.の「外部要因」は以下のようなものがあります。


  • 洗浄力、脱脂力の強すぎるシャンプーの使用
  • トリートメント等に含まれるカチオン活性剤等による頭皮へのダメージ
  • パーマ、ヘアダイ(毛染め)による頭皮のダメージ
  • 冬場や冷房を原因とする乾燥

洗浄力、脱脂力の強いシャンプーを使っていると、洗髪の度に頭皮を守る保湿因子(NMF・セラミド)が過剰に流出してしまい、皮脂が常に不足した状態になります。結果として、乾性のフケが発生しやすい頭皮環境になってしまいます。


洗浄力、脱脂力の強い洗浄成分は「硫酸系」「スルホン酸系」「石けん系」成分です。乾性のフケにお悩みの方は、以下のような洗浄成分が含まれているシャンプーの使用は避けたほうが良いです。


脱脂力の強い洗浄成分表(一覧)

脱脂力の強い洗浄成分表(一覧)
代表的な洗浄成分名
硫酸系成分 ・ラウレス硫酸Na(SLS)
・ラウリル硫酸Na
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
・キシレンスルホン酸アンモニウム
・パレス-3硫酸Na
・パレス-3硫酸アンモニウム
・ラウリル硫酸アンモニウム
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム
スルホン酸系成分 ・オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
・キシレンスルホン酸Na
・キシレンスルホン酸アンモニウム
石けん系成分 ・石けん素地
・カリ石けん素地
・石けん分(純石けん分)
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸カリウム

同様に、トリートメントも必要な皮脂を取り除く原因になります。市販の大半のトリートメントには「低分子性カチオン活性剤」と呼ばれる成分、いわゆるコーティング剤が含まれています。低分子性カチオン活性剤は髪に吸着して表面を滑らかにする働きがあります。髪だけにつけることができれば特に問題はありませんが、強いタンパク質変成作用があり、頭皮に対しては深いダメージを与えてしまう成分です。


洗い流すタイプのトリートメントは頭皮に全くつかないように使用するのは難しく、トリートメントが原因となって乾性のフケが生じやすい頭皮環境になることがあります。


外的要因への対策は、上記のような成分の入ったシャンプーの使用を避け、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使うことと、カチオン系活性剤の含まれるトリートメントはできるだけ使用しないことです。


※但し、「アミノ酸シャンプー」呼称の問題でご説明の通り、「アミノ酸シャンプー」という言葉には明確な法的定義がありませんので、上記の硫酸系、スルホン酸系成分などを配合しながら「アミノ酸シャンプー」を謳っている商品もあります。ボトルに表示されている成分名で確認するのが一番の方法です。


乾性のフケは頭皮マッサージによって血行を促すことでも一定の改善が見込めます。血流を良くすることで頭皮の保湿能力を高めて、乾性のフケの発生を抑えることができます。身体の血行が良くなっているバスタイムにマッサージするとより効果的です。シャンプーの前にお湯で頭皮をよく湿らせた後、ヘアオイルを頭皮につけて指の腹で優しくマッサージして下さい。終わったあとはシャンプーで洗い流して下さい。

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脂性のフケの原因と対策

脂性のフケは乾性のフケよりも、より多くの要因が絡んで起こるため、少しやっかいです。


  1. 1. 頭皮からの皮脂分泌の過剰(内的要因)
  2. 2. 洗髪不足、不十分(外的要因)
  3. 3. フケ原因菌の過剰繁殖

1.の「内部要因」には以下のようなものがあります。


  • 体質的に皮脂の分泌が過剰(男性に多い)
  • 夏の高温による皮脂分泌の増加
  • ホルモンバランスの変化による皮脂分泌の増加
  • ビタミンB2、B6、B12、亜鉛の不足
  • 糖分の取り過ぎ
  • 動物性脂肪の取り過ぎ
  • 野菜不足
  • ストレス、睡眠不足

男性ホルモンは皮脂腺の働きを活発にするため、男性は頭皮の特に皮脂が過剰になりがちです。体質改善には時間がかかりますが、食事に気を付けることで改善が見込めます。


動物性脂肪を採り過ぎず、野菜を十分とることがまず重要です。これによって皮脂が過剰に出にくい体になり、脂性フケの抑制につながります。


また、栄養素としてはビタミンB群(特にB2,B6,B12)と亜鉛が重要です。


ビタミンB2(リポフラビン)は脂肪の代謝を促す働きがあります。不足すると脂質の代謝が低下して、皮脂の分泌が増えてしまうため、脂性のフケが出やすくなります。肌が全般に赤味がかっていたり、鼻の周囲が赤い方などはビタミンB2不足が疑われます。


ビタミンB6はタンパク質の代謝に重要な働きをするため、皮膚のターンオーバーを促します。健康な肌の維持には欠かせない栄養素で、不足すると皮膚炎が起こりやすくなり、やはり脂性のフケに繋がります。


ビタミンB12も糖質、脂質、タンパク質の代謝に重要な働きをしており、不足は脂性のフケに繋がります。


亜鉛はフケの原因菌となる癜風菌(マラセチア菌)(後述)の増殖を抑える働きがあり、不足すると脂性フケの発生に繋がります。


以下のような食品をこまめに取ることを心がけて下さい。


多く含まれる食品
多く含まれる食品
ビタミンB2 レバー(牛、鶏、豚)、うなぎ、納豆、卵、鴨肉、すじこ
ビタミンB6 にんにく、まぐろ、レバー(牛、鶏、豚)、かつお、鶏肉、サケ、さんま、バナナ、ナッツ類
ビタミンB12 貝類(しじみ、あさり、はまぐり、赤貝、牡蠣等)、レバー(牛、鶏、豚)、海苔
亜鉛 牡蠣、レバー(豚、牛、鶏)、牛肉、卵、プロセスチーズ

ビタミンB類は水溶性で過剰に摂取しても体外に尿と一緒に排出されるため、取り過ぎによる害を心配する必要はありません。逆に言うと体外へ排出されてしまうので、蓄積することができません。毎日の食事でこまめに摂取する必要があります。亜鉛は過剰摂取すると害がありますが、食事から過剰摂取が起こることはまずありません。


2.の「外部要因」は、洗髪回数の不足や、洗髪の際に皮脂を十分取り除けていないこと等が原因です。


アミノ酸系シャンプーを使う場合は、2度洗いをしっかりして下さい。アミノ酸洗浄成分は油分の多い環境下では洗浄力が落ちる性質があります。まず1回目の洗髪で、表面の油分を洗い流して洗浄力が発揮される環境を作っておけば、2回目の洗髪で十分皮脂を取り除くことができます。


また、皮脂を溶けやすくするため、漱ぎの際に使うシャワーのお湯の温度を高めにしておくことも有効です。


カビも関係しています・・・フケ原因菌(癜風菌・マラセチア菌)

脂性のフケには癜風菌(マラセチア菌)というフケ原因菌が関係しています。癜風(でんぷう)菌はカビ(真菌)の一種で誰の身体にも住んでいる常在菌ですが、増殖しすぎるとフケや痒みを引き起こしてしまいます。


癜風菌は皮脂腺から分泌される皮脂を食べて生きているため、皮脂の分泌が増えると癜風菌が増殖します。癜風菌はリパーゼと呼ばれる酵素を分泌し、この酵素が頭皮の皮脂を遊離脂肪酸という物質に分解します。遊離脂肪酸が大量に増えると皮膚に対する刺激が高まり、炎症を起こしてしまいます。この状態を「脂漏性皮膚炎」と呼び、その症状の1つとして脂性のフケが発生します。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎の推定患者数は300万人程度ではないかと言われており、かなり多くの人が脂漏性皮膚炎による脂性フケの発生を起こしていると考えられています。


対策は上記の内部要因のところでみた、食生活の改善や十分な睡眠、ストレスをためないことなどが重要ですが、症状が酷い場合は皮膚科の受診が必要になります。


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