アロマバス(全身浴)エッセンシャルオイル(精油)の使い方
お湯の中にゆったりと浸かっている間に、湯気と一緒に立ち上る香りが優しく包み込んでくれるアロマバス(全身浴)。エッセンシャルオイル(精油)を使って、自然の香りに包まれた素敵なバスタイムを体験してください。アロマバスでは、閉じられたバスルーム空間の中で、呼吸器から効率的に芳香成分を取り入れると同時に、肌からも微量の香りの成分が浸透します。お湯で揮発するエッセンシャルオイル(精油)の働きに、入浴のリラクゼーション、温熱効果が加わることで、心身両面に対して高いアロマテラピー効果を得ることができます。
使い方
期待する効果やお好みに応じて選んだエッセンシャルオイル(精油)を3〜5滴程度バスタブの中に落として、よくかき混ぜてからお湯に浸かってください。お湯の温かみと一緒にエッセンシャルオイル(精油)の香りが心身を優しく包み込んでくれます。心地よい香りを楽しみながら、立ち上る湯気を深呼吸して、ゆっくりとエッセンシャルオイル(精油)の成分を取り込んでください。
- アロマバスのやり方
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- バスタブにエッセンシャルオイル(精油)を3〜5滴程度落とします。(入れすぎないように注意)
- よくかき混ぜて、エッセンシャルオイル(精油)をお湯の中に拡散します。
- 心地よい香りを楽しみながら、ゆっくりとお湯の中に浸かってください。
- お湯の温度
- アロマバス(全身浴)の効果をより高めるために、お湯の温度にも少し気を配ってみてください。リラックスしたい場合や冷え性の体を温めたいときには、38度前後のぬるめのお湯に時間をかけて浸かるのがおすすめです。エッセンシャルオイル(精油)の香りを深く吸い込みながら、ゆったりとリラックスしてください。長時間浸かるためには、のぼせにくく、心臓への負担も少ない半身浴がより適しています。みぞおち辺りの高さまでがお湯につかるようにして、長め(30分から40分ほど)に入ってください。
逆に眠気を覚ましたり、意識をシャキっとさせたい場合には、40〜42度ぐらいの熱めのお湯で入浴するのが適しています。肩までしっかり浸かり、入浴時間は短めにして下さい。朝の目覚め後の入浴や、勉強や仕事等に眠気を覚ましたいときにおすすめです。
- せっかくのエッセンシャルオイル(精油) ・・・湿気のダメージを受けないように
- エッセンシャルオイル(精油)は、湿気に非常に弱いものです。濡れた手で瓶や蓋を触わってしまうと、たちまちエッセンシャルオイル(精油)は酸化してしまい、折角の高品質の香りも不快な匂いに変わってしまいます。その上、酸化したエッセンシャルオイル(精油)は刺激性がより高くなってしまい、お肌にとっても良くありません。お風呂に入れる際も、エッセンシャルオイル(精油)の瓶は濡れた手で触れないように注意してください。また、脱衣場などの湿気の多いところに置いておくのは絶対にお止めください。極めて短期間のうちに、品質を損なってしまいます。
注意すること
- 使う量(滴数)に注意する ・・・通常3〜5滴まで
- アロマバスでエッセンシャルオイル(精油)を使う場合は、使用する滴数に注意する必要があります。お湯に入れる量は多くても5滴程度に留め、よく掻き混ぜてからお湯に入ってください。複数のエッセンシャルオイル(精油)をブレンドして使う場合も、合計滴数を5滴以内に収めます。入れすぎると、お肌に刺激になって赤くなったりヒリヒリしたりすることがありますので注意してください。
ラベンダーなど肌への刺激の穏やかなエッセンシャルオイル(精油)を使う場合は、多少多めに使っても大丈夫ですが、その場合も最初は5滴以下から始めて、様子を見ながら少しづつ使用量を増やしていくようにし、最大でも10滴程度までに留めてください。
エッセンシャルオイル(精油)は時間と共に揮発していくため、お風呂のお湯に入れてから、しばらくすると香りがなくなってしまいます。その場合は、落とし足しても構いませんが、合計滴数は10滴を超えないようにしてください。
- 3歳未満の乳幼児はアロマバスは行わない
- お肌のデリケートな3歳未満の乳幼児は、アロマバスは行わないようにしてください。3歳以上のお子様の場合も、エッセンシャルオイル(精油)の量に気をつけて、お肌の反応を見ながら行ってください。赤くなったり、ヒリヒリしたりする場合は、そのエッセンシャルオイル(精油)の使用は中止してください。
- 基材を使う・・・よりお肌に優しいアロマバス
- お肌の弱い人は、少量のエッセンシャルオイル(精油)でも、刺激を感じる場合があります。その場合は、「基材」に一旦エッセンシャルオイル(精油)を溶かしてから、バスタブに入れるとよりマイルドで優しいアロマバスを楽しむことができます。基材には、キャリアオイル5ml程度、牛乳またはスキムミルク30ml程度、ハチミツ10ml程度、無水エタノールまたはウォッカおちょこ1杯程度、などを使うことができます。いずれかの基材とエッセンシャルオイル(精油)を器に入れてかき混ぜ、溶かしてからバスタブへ入れてください。
- アロマバスに使う基材
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- キャリアオイル5ml程度
(キャリアルなら何でもOK) - 牛乳またはスキムミルク30ml程度
- ハチミツ10ml程度
(ハチミツにはお肌の炎症を鎮める作用があります。夏の日焼け後などには特にお勧めです。) - エタノールまたはウォッカ おちょこ1杯分
- 塩大匙1杯程度
(塩を基材に使うと発汗作用を高める働きをしてくれます)
(基材にエッセンシャルオイル(精油)をよく溶かしてから、湯船に入れてください。)
- キャリアオイル5ml程度
- アロマバスには不向きなエッセンシャルオイル(精油)
- エッセンシャルオイル(精油)の中には、肌や粘膜への刺激性が強いものがあります。当店で販売しているエッセンシャルオイル(精油)の中では、下の欄に挙げた2種は刺激性が強いものですので、アロマバスでの使用はお控え下さい。
- 比較的、皮膚刺激性が高いエッセンシャルオイル(精油)
- 以下2種のエッセンシャルオイル(精油)も、比較的刺激性の高いものです。アロマバスで使用する際は、ごく少量を注意しながら用いてください。お肌の弱い人は、必ず基材に溶かしてから使うようにして下さい。
- 比較的強い刺激性のあるもの
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上記のエッセンシャルオイル(精油)は比較的刺激性の強いものです。アロマバスにはごく少量を注意しながら使うようにして下さい。敏感肌の方は、必ず基材に溶かしてから使ってください。
- 人によっては稀に刺激になることのあるエッセンシャルオイル(精油)
- 以下は、人によっては稀に刺激になる場合があるものとして挙げられているエッセンシャルオイル(精油)です。敏感肌の方は、お肌の反応に注意しながら使うようにして下さい。
- 皮膚の反応は人によって異なります
- エッセンシャルオイル(精油)に限らず、人の皮膚が化学物質に対して示す反応というのは、実のところ個人によって異なります。上記に挙げたものは、実験で得られたデータや経験上、人によっては皮膚に刺激なる場合があることが判っているものですが、これ以外のエッセンシャルオイル(精油)は刺激になることがないということではありません。例えば、上記以外のエッセンシャルオイル(精油)を使ったアロマバスに家族で入って、一人だけ肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりということもあります。特定のエッセンシャルオイル(精油)をアロマバスに始めて使う場合は、お肌の反応に気を配りながら入浴するようにして下さい。もし、使う量を減らしたり、基材を使っても刺激を感じる場合は、残念ながら、そのエッセンシャルオイル(精油)はお肌に合っていないということになります。アロマバスで使用するのは中止してください。特定の効果を求めている場合は、同じ作用の期待できる別のエッセンシャルオイル(精油)を代わりに使うようにします。
目的別エッセンシャルオイル(精油) アロマバス
アロマバスで使う場合の、目的別お勧めのエッセンシャルオイルです。
- 就寝前に(ぐっすり眠りたいとき)
- 眠気を覚ましたいとき
- 冬の冷え込み、夏の冷房に
- 流行る季節に
- イライラした時に
- ブルーな気分の時に
- 不安や心配な時に
- 幸せな気持ちを高めたい
- ロマンティックな気分になりたい
- 無気力になったとき(やる気を取り戻したいとき)
- 落ち着きを取り戻したいときに(最近なんとなく落ち着きがない)
- せつないとき、寂しいとき
- セレブな気分を味わいたいとき
- 猛暑の夏に
- スポーツの後に(足腰や腕を労わりながら)
- お酒を飲んだ後に(気分スッキリのアロマバス)
- 食欲を応援するアロマ
- 日焼けの後のアロマバス
- 頭が気になるとき
- 肩や腰が気になるとき
- 身体の臭いが気になるとき
- ダイエットを香りで応援
- 女性の下腹部に
- リズムを大切にしたい女性に
- 花粉の多い季節に
- のものはビギナーの方にもお勧めです。
- 就寝前に(ぐっすり眠りたいとき)
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安眠を助けてくれる香りのものはたくさんあります。香りの感じ方には大きな個人差がありますので、ご自身のお好みに合ったものを見つけて使ってください。複数のエッセンシャルオイル(精油)をブレンドするのも、もちろんOKです。
- 冬の冷え込み、夏の冷房に
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女性の場合、イランイラン、ゼラニウム、クラリーセージのいずれか1つと、その他のものの内いずれか1つをブレンドして使うのが特にお勧めです。
- 流行る季節に
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お肌の弱い人には、ラベンサラ、マヌカ、カユプテ、ユーカリ・ラジアータがお勧めです。
- のものはビギナーの方にもお勧めです。
- イライラした時に
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- カモミール・ジャーマン
- パチュリー
- ベチバー
- イランイラン
- イランイラン・エクストラ
- ジャスミン・アブソリュート
- マンダリン
- フランキンセンス(乳香)
- シダーウッド・アトラス
- ベンゾイン(安息香)
- ローズアブソリュート
- ローズ・オットー
- ネロリ
イライラした気分を鎮める働きを持つエッセンシャルオイル(精油)もたくさんあります。より良い効果を得るためには、自分の感覚に合った香りのエッセンシャルオイル(精油)を使うことが大切ですので、ご自身のお好みのものをみつけて使うようにして下さい。
- ブルーな気分のときに
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- ベルガモット
- ローズウッド
- プチグレン
- オレンジ・スイート
- グレープフルーツ
- ネロリ
- ローズ・アブソリュート
- ローズ・オットー
- ジャスミン・アブソリュート
- メリッサ(真正メリッサ)
- メリッサ・ブレンド
- クラリーセージ
- ゼラニウム
- イランイラン
- イランイラン・エクストラ
- アップリフティング(シナジー)
イランイラン、ゼラニウム、イランイラン、イランイラン・エクストラは特に女性にお勧めです。
- 幸せな気持ちを高めたい
- ロマンティックな気分になりたい
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イランイラン、イランイラン・エクストラ、パチュリー、ジャスミン、クラリーセージには催淫作用があるとされています。
- 落ち着きを取り戻したいときに (最近なんとなく落ち着きがない)
- せつない時、寂しいとき
- セレブな気分を味わいたいとき
- スポーツの後に(足腰や腕を労わりながら)
- 日焼けの後のアロマバス
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ハチミツ少々(10mlぐらい)を基材として使うと更に効果的です。ハチミツは、お肌のほてりを鎮めてくれます。
- 肩や腰が気になるとき
- ダイエットを香りで応援
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フェンネル・スイートはお肌に対する刺激が比較的強いエッセンシャルオイル(精油)ですので、少量を注意しながら使ってください。
- 女性の下腹部に
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お風呂に入れない状態の場合は、温湿布や足浴(フットバス)、手浴(ハンドバス)を行ってください。ローズマリー + マージョラムの組み合わせが特にお勧めです。お好みでクラリーセージかラベンダー、カモミールをプラスしてください。
- 花粉の多い季節のアロマバス
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お肌の弱い人には、ユーカリよりもユーカリ・ラジアータがお勧めです。