アロママッサージ(トリートメント)エッセンシャルオイル(精油)の使い方

アロママッサージキャリアオイルエッセンシャルオイル(精油)を希釈(溶かして薄めること)してマッサージオイル(トリートメントオイル)を作り、身体に塗布してマッサージを行います。深い精神的リラックス効果をもたらすと共に、体液の流れを促進しながら、皮膚からエッセンシャルオイル(精油)の成分を体内に浸透させることで、高いアロマテラピー効果を心身に取り入れることができます。マッサージオイルを作る際には、エッセンシャルオイル(精油)の希釈濃度に特に注意する必要があります。後述の方法で、正しく希釈してください。マッサージに関しては、とりわけ難しい技術が必要というわけではありません。作ったオイルを、マッサージしたい部分に塗布して、エッセンシャルオイル(精油)の香りとタッチングの心地よさを感じながら、優しく指と掌を滑らせてください。

使い方

マッサージオイルは、エッセンシャルイオイル(精油)の希釈濃度が1%以下になるように作ります。濃度が高すぎると、お肌のトラブルになるなど、問題が生じる場合がありますので、必ず下記の計算式に従って、エッセンシャルオイル(精油)とキャリアオイルの量を計量し、マッサージオイルを作ってください。エッセンシャルオイル(精油)の瓶には、1滴が0.05mlになるよう、オイルの粘性に応じて設計されたドロッパーが装着されています。このため、例えば50mlのキャリアオイルに対して10滴のエッセンシャルオイル(精油)を加えると、濃度1%のマッサージオイルになります。

マッサージオイルの作り方
(50mlのキャリアオイルを使う場合)
  1. キャリアオイル50mlを量ります。
  2. エッセンシャルオイル(精油)10滴をキャリアオイルに加え、かき混ぜて、マッサージオイルを作ります。(*下記計算式参照)
  3. 作ったマッサージオイルを、身体に塗布して優しくマッサージします。
使うオイルの量の計算式 (50mlのキャリアオイルを使う場合)
  1. 50ml(キャリアオイルの量) x 1%(希釈濃度) = 0.5ml(エッセンシャルオイルの量)
  2. 0.5ml ÷ 0.05ml(エッセンシャルオイル1滴) = 10滴(エッセンシャルオイルの滴数)

上記計算式から、50mlのキャリオイル + 10滴のエッセンシャルオイル(精油)で1%濃度のマッサージオイルができることがわかります。

各材料の使用量の早見表
各材料の使用量の早見表
キャリアオイルの量 10ml 20ml 30ml 50ml
濃度0.5%の場合のエッセンシャルオイルの量 1滴 2滴 3滴 5滴
濃度1.0%の場合のエッセンシャルオイルの量 2滴 4滴 6滴 10滴

上記に従って作ったマッサージオイルを手に適量とり、両手の掌を軽くこすり合わせてオイルを温めます。その後、掌、足裏、手肢、背中、腰などマッサージしたい部分に薄く延ばして、指と掌を優しく滑らせて、優しくマッサージします。途中ですべりが悪くなったら、オイルを足して下さい。

キャリアオイルの選び方
キャリアオイルにもたくさん種類があり、それぞれ異なった質感(肌触り)や特性がありますが、最もスタンダードで使いやすいのは、スイート・アーモンドグレープシードホホバの3種です。どれを選んだら良いか判らないというビギナーの方は、このうちのどれでも1つを選んで使えば問題ありません。スイート・アーモンドはこの3種の中では最も粘性が高いキャリアオイルで、滑らかで心地よい肌触りがします。グレープシードは、粘性の低いさらさらしたオイルで、さっぱりとした使用感が特徴です。ホホバオイルはグレープシードよりやや粘性が高いオイルで、極めて長期間品質が変化しないという優れた特長を持っています。お好みに応じて1つ選んで使ってください。

注意すること

濃度には十分に注意する・・・基準は1%
エッセンシャルオイル(精油)の濃度が高すぎると、お肌を刺激するなどトラブルになる場合があります。マッサージオイルは、濃度1%以下になるように作ってください。
赤ちゃん、子供のマッサージについて
体重が軽く、お肌がデリケートな赤ちゃんは、大人よりもエッセンシャルオイル(精油)の影響をより大きく受けます。3歳未満の赤ちゃんに対しては、エッセンシャルオイル(精油)を使ったマッサージは行わないようにして下さい。母子間のスキンシップ等を目的にマッサージを行う場合は、エッセンシャルオイル(精油)は使わず、キャリアオイルのみで行うようにしてください。

3歳以上6歳未満ののお子様にマッサージをする場合、エッセンシャルオイル(精油)濃度は大人の場合の1/3程度(0.3%)、6歳以上、12歳未満のお子様の場合、半分程度(0.5%)を目安にして下さい。

12歳以上のお子様には大人と同様に、濃度1%でマッサージを行って結構です。
赤ちゃんに使うキャリアオイル
赤ちゃん3歳未満の赤ちゃんへのマッサージはエッセンシャルオイル(精油)は用いず、必ずキャリアオイルのみで行って下さい。デリケートな赤ちゃんのお肌には、最もマイルドなスイート・アーモンドアプリコット・カーネルが適しています。
マッサージには不向きなエッセンシャルオイル(精油)
エッセンシャルオイル(精油)の中には、皮膚への刺激性が強いものがあります。当店で販売しているエッセンシャルオイル(精油)の中では、下の欄に挙げた3種は皮膚刺激性が強いため、マッサージには使わないようにして下さい。
マッサージには適さないもの

※ この3つよりも刺激性が更に強いエッセンシャルオイル(精油)も存在しますが、当店では販売していません。他所では流通している場合もありますので、ご注意下さい。

比較的、皮膚刺激性が高いエッセンシャルオイル(精油)
以下のエッセンシャルオイル(精油)も、比較的刺激性の高いものです。マッサージに使用する際は、0.5%程度の低濃度で注意しながら用いてください。
比較的強い刺激性の高いもの

上記のエッセンシャルオイル(精油)は比較的強い皮膚刺激性があります。マッサージに使用する場合は、0.5%程度の低濃度からはじめ、注意しながらマッサージするようにしてください。

人によっては稀に刺激になることのあるエッセンシャルオイル(精油)
以下は、人によっては稀に刺激になる場合があるものとして挙げられているエッセンシャルオイル(精油)です。敏感肌の方は、お肌の反応に注意しながら使うようにして下さい。
稀に刺激になることのあるもの

上記のエッセンシャルオイル(精油)は人によって刺激になる場合が稀にあります。赤くなったり、ヒリヒリしたりする場合は使用を中止して下さい。敏感肌の方は、0.5%程度の低濃度から始め、注意しながらマッサージするようにしてください。

お肌に異常を感じたら使用を中止する
赤くなる、ヒリヒリする、痒みを感じるなど、お肌に何らかの異常を感じた場合は、マッサージを中止して、大量の水で洗い流して下さい。
パッチテストの方法
使用するエッセンシャルオイル(精油)がお肌に合っているかどうかを確かめるためには、事前にパッチテストを行います。1%濃度で作ったマッサージオイルを二の腕の内側に少量塗り、24時間〜48時間そのまま放置して下さい。もし、痒みがでたり赤くなるなどの異常があった場合は、水で洗し、そのエッセンシャルオイル(精油)マッサージには使わないようにします。
光毒性について
エッセンシャルオイル(精油)の中には、皮膚についた状態で、紫外線に当たると皮膚に炎症やシミを引き起こす「光毒性」を持ったものがいくつかあります。こうしたエッセンシャルオイル(精油)をマッサージに使用した後は、日光やサンペットなどの紫外線には当たらないように注意してください。
光毒性のあるエッセンシャルオイル(精油)

※ 当店で販売しているエッセンシャルオイル(精油)の中で、光毒性があるのは上記4種類です。左から順に強い光毒性をもっています。柑橘系のエッセンシャルオイルでも、オレンジ・スイートマンダリンには光毒性はありません。(オレンジ・ビターの果皮より抽出されたものには比較的高い光毒性がありますが、当店では販売していません。)

※ 濃度にさえ気をつければ、エッセンシャルオイル(精油)の光毒性には、一般に言われている程の高い危険性はないというのが実際のところです。国際香料研究協会の設けているガイドラインによると、1%以下の濃度に希釈した場合に、光毒性を発揮するのは、当店で販売しているエッセンシャルオイル(精油)中では、ベルガモット、アンジェリカ・ルートの2種のみです。とは言うものの、予期せぬ要因により光毒性が高まることも考えられなくはありません。上記4種のエッセンシャルオイル(精油)をお肌に使用した後、日光などの紫外線に当たらないようにしてください。

※ ベルガモットFCF(フロクマリン・フリー)は、ベルガモットから光毒性のあるフロクマリンを取り除いたものです。日中にマッサージに使う場合は、ベルガモットFCFを使えば、光毒性の心配はありません。

※より詳しくは ⇒ エッセンシャルオイル(精油)の光毒性について

揉み返しに注意
アロママッサージマッサージの際に、あまり力を入れすぎると「揉み返し」が起こります。揉み返しとは、マッサージの際に必要以上に強い力で押されることで筋肉細胞や毛細血管が破壊され、翌日以降になってから炎症が起こり、痛みを引き起こすものです。場合によっては、かなり強い鈍痛が翌日に出てしまうこともあります。特に家族や友人など、他の人をマッサージするときは、張り切って力を入りすぎてしまうことがありますが、アロママッサージは手や指を滑らす感じで、優しく行うようにしてください。
マッサージオイルが余ったら
作ったマッサージオイルは、もちろん防腐剤が入っていませんので、あまり日持ちがしません。あまった場合は、遮光瓶に入れて冷暗所に保存し、2週間以内を目安に使い切るようにして下さい。

目的別エッセンシャルオイル(精油) アロママッサージ(トリートメント)

アロママッサージ(トリートメント)をする場合の、目的別お勧めのエッセンシャルオイルです。



  • のものはビギナーの方にもお勧めです。
リラックスマッサージ・・・緊張をほぐしたいときや就寝前に

心をリラックスさせてくれるエッセンシャルオイル(精油)はたくさんあります。ご自身のお好みの香りのものをお使いください。複数のエッセンシャルオイル(精油)をブレンドしても、もちろんOKです。セルフマッサージで緊張を鎮めたい場合は、親指と人差し指の根元の間にある掌の部分にあるツボを押しながら、掌全体を揉み解すと効果的です。

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ブルーな気分のときに
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愛を深めるアロママッサージ

イランイラン、パチュリー、クラリーセージ、ジャスミンなどには、催淫作用があるといわれています。パートナーとのマッサージにお使い下さい。

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肩や腰が気になるとき
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頭が気になるとき

こめかみや、首の後ろなどにマッサージオイルを塗りこんでください。こめかみに塗るときは、目に入らないように注意して下さい。

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目が気になるときに(勉強や仕事、パソコンの後に)

目が気になるときも、こめかみや首の後ろにマッサージオイルを塗りこんでください。こめかみに塗るときは、目に入らないように注意して下さい。

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流行る季節に

首や胸、鎖骨の下などをマッサージしてください。

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喉が気になるときに

首や胸、鎖骨の下などをマッサージしてください。

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冬の寒さや、夏の冷房に

女性の場合、イランイラン、ゼラニウム、クラリーセージのいずれか1つと、その他のものの内いずれか1つをブレンドして使うのが特にお勧めです。

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冬の手足に(健康的な掌や指に)

キャリアオイルは、スイート・アーモンドマカデミアオイル小麦胚芽油(ウィートジャーム)などがお勧めです。

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女性の下腹部に

仰向けになって、腹部をマッサージしてください。ローズマリー + マージョラム の組み合わせが特にお勧めです。お好みでラベンダー、クラリーセージ、カモミールをプラスしてください。

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リズムを大切にしたい女性に

背中、腰、腹部をマッサージしてください。フェンネルスイートはお肌に対する刺激がやや強いので、0.5%程度の低濃度で注意しながら使ってください。

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トイレで結果がでないとき

おへその周りを時計回りにマッサージしてください。フェンネルスイートはお肌に対する刺激がやや強いので、0.5%程度の低濃度で注意しながら使ってください。

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スポーツの後に

足腰、腕を優しくマッサージしてください。

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たくさん歩いた足に

ふくらはぎ、太ももをッサージしてください。

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食欲を応援するアロマ

お腹を優しくマッサージして下さい。

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ダイエットを応援するアロマ

下腹部、あご、太もも、二の腕など、気になるところを優しくマッサージしてください。フェンネルスイートはお肌に対する刺激がやや強いので、0.5%程度の低濃度で注意しながら使ってください。

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